おすすめ電験三種参考書 レビュー
電験三種を受験するためには、まず参考書が必要になります。
私が購入した参考書や、独学の方におすすめの参考書を紹介したいと思います。
- ■ 私が購入した参考書
- ■ お薦め参考書ランキング
- 「完全マスター電験三種シリーズ」
- ■ 第4位
- 「電験三種 徹底解説テキストシリーズ」
- ■ 第3位
- 「電験三種やさしく学ぶシリーズ」
- ■ 第2位
- 「電験第3種 ニューこれだけシリーズ」
- ■ 第1位
- 「誰でもわかる電験参考書シリーズ」
- 結論 ベストな電験三種参考書は?
■ 私が購入した参考書
1. 1冊でまるッと電験3種4科目(4科目が1冊にまとめられた参考書)
2. 完全マスター 理論
3. これだけシリーズ 機械 法規
4. 完全マスター 機械
(数字は購入順)
1. 1冊でまるッと電験3種4科目を購入した理由
1冊ですべての科目を網羅できれば(参考書 1冊で済めば)、安上がりだという思いから購入しました。当時インターネットの評判などは特に参考にせず購入しました。
2.以降購入した参考書は、1の参考書では細かいところまで網羅できないことが分かったため、追加で購入しました。
2. 完全マスター理論を購入した理由
理論は計算問題が主体となるため、とにかく数をこなすことを重視しました。「完全マスター」の書名の通り、基本問題からマニアックな問題まで幅広くカバーしています。
計算問題を解くには根気が必要ですが、私の場合なかなかそれが身につかず、かなり苦しい思いをしました。
少しずつ計算能力向上を目指す方は、やさしい参考書から順にやったほうがいいかもしれません。
3. これだけシリーズ機械、法規を購入した理由
機械科目は、問題として扱うもの(回転機、変圧器等)のイメージがわかなかったため、イラスト多めの参考書を購入しました。また、友人がこの参考書を使っていたことも購入の決定要因のひとつとなりました。機械科目に苦手意識を持っている人は購入しても損はないと思います。逆に、ある程度理解が進んでいる人には、物足りなさを感じるかもしれません。
法規科目は、イチからの勉強だったためイラスト多めのこの本を購入しました。
4. 完全マスター機械を購入した理由
1年目に機械が不合格だったため、2年目に何としても合格したいという思いから購入しました。
完全マスターは理論でも購入しましたが、購入理由は理論の時と同じで、幅広く知識を身に着けたいという思いからです。
以上が使用した参考書ですが、 1冊ですべての科目が収まった参考書はお薦めできないというのが正直なところです。やはり、4科目で4冊揃ったシリーズ参考書を使うほうがいいのではないでしょうか。
私が受験したのは少し前のことになりますので、今おすすめできる電験参考書を紹介したいと思います。
■ お薦め参考書ランキング
お薦め順位 | お薦め度 | 参考書名 |
1位 | ★★★★★ | 誰でもわかる電験参考書 |
2位 | ★★★★☆ | 電験第3種 ニューこれだけ |
3位 | ★★★★☆ | 電験三種 やさしく学ぶ |
4位 | ★★★☆☆ | 電験三種 徹底解説テキスト |
5位 | ★★☆☆☆ | 完全マスター 電験三種 |
■ 第5位
「完全マスター電験三種シリーズ」
おすすめ度 ★★☆☆☆(5段階中2)
メリット
・網羅している範囲が広い
本の題名の通り、出題範囲の情報を広くまとめられています。数年に1回しか出題されないような問題だったり、マイナーな問題が出題された場合でも対応できるのではないかと思います。
・難問に対応する力がつく
例題としてあげられる問題は、基本的な知識をベースとした応用的な問題が多いです。難易度の高い問題でも確実に得点を稼ぎたい方には参考になる問題集ですし、ここに掲載されている例題を難なく回答できるだけの力が身につけば、合格に近づくと感じました。
デメリット
・網羅している範囲が広いため、解説が少ない
メリットの反対になりますが、出題範囲の情報を広くまとめられているが故に、1問ずつの解説が簡略化されている傾向にあります。
・難易度が中級者以上でレベルが高く感じるため、初心者向きではない
理論においては基礎的な電気的知識については「知っているもの」として、詳細な解説が省略されています。そのため、電気について一通り学んだことがある人(高専、大学など)もしくは、他のやさしめの電験の参考書で一通り学んだ人向けだと感じました。
おすすめ度
★★☆☆☆(5段階中2)
■ 第4位
「電験三種 徹底解説テキストシリーズ」
おすすめ度 ★★★☆☆(5段階中3)
メリット
・問題が多い
例題と章末問題の問題数が充実しているのが、この参考書の特徴です。問題を解きながら理解を深めるタイプの人にはおすすめです。
・ホームページに過去問解説や模擬問題の掲載がある
参考書だけでは物足りない方にとって、公式ホームページ上で至近の過去問や模擬問題に挑戦できます。
デメリット
・問題が多い分、解説が少ない
問題を多く掲載するが故に、どうしても解説部分の途中式が省略されてしまいます。初心者が重要視するであろう計算過程の記載がないことから、理解するのに時間がかかってしまいます。そのため、中級者以上で計算に自信がある方におすすめです。
おすすめ度
★★★☆☆(5段階中3)
■ 第3位
「電験三種やさしく学ぶシリーズ」
おすすめ度 ★★★★☆(5段階中4)
メリット
・初心者にやさしい解説
基本的な電気理論から丁寧な解説が掲載してあるため、中学・高校で学んだ物理学や電気理論を思い出しながら勉強することができます。参考書で勉強を始めるにあたり、いきなり難解な数式や理論がないため、本の内容に入りやすいです。
・構成がわかりやすい
各ページの左側に「Note」と称して、本文中の解説の詳細コメントが書かれています。言葉の定義や公式の途中式が記載されており、原点に立ち返って理解を深めることができます。
デメリット
・例題が少ない
途中式など省略せず記載していて解説を重視していることから、問題を載せるスペースが少なくなっているものだと思います。問題を解きながら理解を深めたいタイプの方には、物足りなさを感じるかもしれません。
おすすめ度
★★★★☆(5段階中4)
■ 第2位
「電験第3種 ニューこれだけシリーズ」
おすすめ度 ★★★★☆(5段階中4)
メリット
・式が少なめで文書や図をメインとした解説が多い
単に公式を覚えて問題を解くだけではなく、正誤問題や穴埋め問題で知識を問う問題が多い電験では、内容そのものや理屈をしっかり理解する必要があります。電力・機械においては設備の構造を理解する必要がありますが、この本はイラストやマンガが多いため、視覚的に理解しやすいです。
・やさしい問題から要点、チャレンジ問題と順に構成されている
やさしい問題は「基本中の基本」となる問題が書かれており、この単元で学ぶべきことがわかります。また、「要点」と項目が明示されているため、何を覚えるべきか一目で分かるようになっています。このように、順序だてて学習に取り組むことができるため、頭の整理がしやすくなると思います。
デメリット
・例題が少ない
設備の構造の図示による解説を重視していることから、問題を載せるスペースが少なくなっているものだと思います。問題を解きながら理解を深めたいタイプの方には、物足りなさを感じるかもしれません。
おすすめ度
★★★★☆(5段階中4)
■ 第1位
「誰でもわかる電験参考書シリーズ」
誰でもわかる電験参考書研究会
おすすめ度 ★★★★★(5段階中5)
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メリット
・イラストの解説が充実
市販の参考書では、基本中の基本のところの解説は省略されていることが多いですが、この参考書には、基本となる部分がイラストともに解説がしっかりと記載されています。
また、実物の写真も載っていたりして、文書での解説と実物とを比較することができ、理解しやすく、独学者や初心者向きです。
とにかくわかりやすい内容で、最もおすすめできる参考書の一冊です。
デメリット
・電子データのため、書き込みができない(印刷が必要)
電子データはPDFかCD-ROMですので、解説を読みながら書き込みをしたい場合は印刷したうえで書き込みするしかありません。
おすすめ度
★★★★★(5段階中5)
結論 ベストな電験三種参考書は?
結論としては、電子書籍というデメリットを差し引いても 解説の充実度が一番高い 誰でもわかる電験参考書シリーズ がおすすめの一冊ではないでしょうか。
どうしても電子書籍は苦手という人は、定番の 電験第3種 ニューこれだけシリーズ を購入するのがいいでしょう。